2017年6月28日水曜日

からつゆの歌

反骨の九拾六年清水信 死して遺せし反戦の文

六十分戦い抜いて闘魂を燃やして決めた レインメーカー

友といて「鯖食いたいね」とサバサバと共に謀るを法は裁くか?

共謀をする友もなくズタズタの人の心に血潮滾らず

雨のない六月なればパサパサの無情の国にニッポン 堕ちた

吶吶と大久保鷹が口寄せて中也降臨 真綿(わた)の雪降る

ま~るくて手毬のような紫陽花(あじさい)も崩れ始める満月の夜

忠太郎探し求めし「瞼の母」は実母(はは)の化身の産土の神

早乙女と裸男が人前で御田植をする 明るい神事(エロス)

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穢土を生き瞼閉じれば金色の鄙の生家の阿弥陀の光

年の瀬の歌 2018

「ちょっとだけ」友は私に後悔と思い出残し黄泉に向かった       ★「月蝕歌劇団」主宰 高取英逝去 寺山の劇魂(こころ)を身体に沁み込ませ過激に疾走(はし)り劇魔昇天 博識の劇王描く幻惑の史劇いつしか詩劇になりき 知行するときの心得花房に 死してその名の...