反骨の九拾六年清水信 死して遺せし反戦の文
六十分戦い抜いて闘魂を燃やして決めた レインメーカー
友といて「鯖食いたいね」とサバサバと共に謀るを法は裁くか?
共謀をする友もなくズタズタの人の心に血潮滾らず
雨のない六月なればパサパサの無情の国にニッポン 堕ちた
吶吶と大久保鷹が口寄せて中也降臨 真綿(わた)の雪降る
ま~るくて手毬のような紫陽花(あじさい)も崩れ始める満月の夜
忠太郎探し求めし「瞼の母」は実母(はは)の化身の産土の神
早乙女と裸男が人前で御田植をする 明るい神事(エロス)
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穢土を生き瞼閉じれば金色の鄙の生家の阿弥陀の光