十七の言の葉に乗せ句を吟ず井上井月(せいげつ)千両詩人
井月は幕末明治の三十年(みととせ)を伊那谷の地に身を寄せ生きた
日々の苦が人と交わり句となりて里になじんで心あたたか
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曼殊沙華群れて花咲く里が故郷(さと) 異郷の都市(まち)で見るは一輪
一面に咲いて乱れて彼岸花ぽつねんと咲く花の哀れや
ぼたもちとおはぎを食べてあとは何 あんころ餅は皿まで食す
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首の、(てん)食われちぎられ犬神は大神(おおかみ)となり 月に吠えてる
寺山の言葉吐くとき女優らも昭和精吾の如く凛とし
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あの頃は「あべのスキャンダル」旬だった いま見逃すな安倍のスキャンダル