少年の心になりて恋詠めば肉茎に熱 滾りて来たる
キミの名を呼んで瞼を閉じたればエロスはやがてエロへと至る
窓開けてキミの住まいのある方を見つめて堕ちた失恋地獄
「ただいま」と帰りし部屋に転がったゴミ箱ひとつ キミの「さよなら」
もう二度と会うことはなし その決意出来て不在のキミに「さよなら」
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ビルの上 雲の間(ま)を縫いせわしげに何処(どこ)へ何故(なにゆえ)名月走る
敗戦の街立つ女(ひと)に名を問わば「私は帰郷(ききょう)」星見てポツリ
泥ありて蓮の花咲く理(ことわり)を知らずに生きて「闇に咲く花」
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草の根の民の一人の一票は戦争する国許さじの人