2017年10月30日月曜日

追懐

少年の心になりて恋詠めば肉茎に熱 滾りて来たる

キミの名を呼んで瞼を閉じたればエロスはやがてエロへと至る

窓開けてキミの住まいのある方を見つめて堕ちた失恋地獄

「ただいま」と帰りし部屋に転がったゴミ箱ひとつ キミの「さよなら」

もう二度と会うことはなし その決意出来て不在のキミに「さよなら」

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ビルの上 雲の間(ま)を縫いせわしげに何処(どこ)へ何故(なにゆえ)名月走る

敗戦の街立つ女(ひと)に名を問わば「私は帰郷(ききょう)」星見てポツリ

泥ありて蓮の花咲く理(ことわり)を知らずに生きて「闇に咲く花」

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草の根の民の一人の一票は戦争する国許さじの人

年の瀬の歌 2018

「ちょっとだけ」友は私に後悔と思い出残し黄泉に向かった       ★「月蝕歌劇団」主宰 高取英逝去 寺山の劇魂(こころ)を身体に沁み込ませ過激に疾走(はし)り劇魔昇天 博識の劇王描く幻惑の史劇いつしか詩劇になりき 知行するときの心得花房に 死してその名の...