槍持たぬ少女が少年演じて誘う暗黒(アングラ)歌劇 月蝕の刻(とき)
今様の七五のリズム四十(しじゅう)と八字親鸞和讃心しみいる
盛り場の一隅照らす人ならん堕ちて身体を張って歌詠み
光差す墓前で老婆合掌す無碍光如来の迎え信じて
人の世の「苦」は「死」をもって道となす「苦楽」が「暮らし」と成るが如くに
この世からこぼれて行(ゆ)かば浄土あり南海の涯 補陀落(ふだらく)の山
南方の浄土を目指し渡海した熊野の山の浜の宮より
古の上人浄土の夢を追い補陀落山寺(さんじ)を発って海路へ
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背に墓を背負いて命(めい)を革(あらため)よ「ふるさと人のお化け」の使命
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