2018年8月30日木曜日

旅立ちの歌

縁起良し女三代揃い踏み 芸濃い劇団前途洋々

伊勢の地に生きて劇して町興し少女と媼(おうな) 思いひとつに

★       ★

「ジョー」でなく「力石徹」と声上げた 背中(せな)に昨日(きのう)のふるさと人は

霊場の写真が繋ぐ人の輪の話題いつしか寺山修司

一筋の赤い涙を流して消えた大山デブコは娼婦であった

いいカラダ持てば男が寄ってきて寄ってたかって「生老病死」

「パンパン」と欲望のままパン食って太り太って色魔昇天

★       ★

列島を暗雲覆うオウムの死刑 何故?障碍者ジェノサイドの日に

雲となり雨となりして底を生き古希が間近かになりて安心(あんじん)

雲のない夜空に光る星ひとつ「孤高に生きる」の意味が染み入る

0 件のコメント:

コメントを投稿

年の瀬の歌 2018

「ちょっとだけ」友は私に後悔と思い出残し黄泉に向かった       ★「月蝕歌劇団」主宰 高取英逝去 寺山の劇魂(こころ)を身体に沁み込ませ過激に疾走(はし)り劇魔昇天 博識の劇王描く幻惑の史劇いつしか詩劇になりき 知行するときの心得花房に 死してその名の...